「現代」をその最深部から理解するためには宗教を視野にいれなくてはならない。しかも宗教は他の諸要因と並ぶ要因(「ワンオブゼム」の要因)ではなく、突出して重要な要因である。宗教と近代化・現代化との間の複雑に絡み合う関係を探究する。

内容:宗教の現代性 大澤真幸著. 「世界標準」としてのキリスト教 山内志朗著. イスラーム主義・宗派主義と暴力化 酒井啓子著. 中華の復興 中島隆博著. 宗教性からみたインド 田辺明生著. 仏教のアクチュアリティ 末木文美士著. 現代社会における物語 河合俊雄著. 精神の病が映す「こころのゆくえ」 内海健著. 幸福な社会とよい社会 古市憲寿著. 成熟社会における宗教のゆくえ 芳賀学著. オウム真理教事件 島田裕巳著