ホーソーン、メルヴィル、ポー、バーネット、ハーディ、フォークナー、オコナー、モリソン、オースター…。彼らをつなぐロマンスの文学的遺産とはなにか。ホーソーンの文学的遺産を、19人が新たな方向から論じる。

内容:ホーソーンとロマンスの遺産 成田雅彦著. 《モラル・ヒストリアン》ホーソーン 髙尾直知著. メルヴィル「林檎材のテーブル」における家庭小説の実験 西谷拓哉著. トマス・ハーディによる『緋文字』変奏曲 吉田朱美著. "アメリカの小説"への挑戦 竹井智子著. ホーソーンとフォークナーの「イタリア」 藤村希著. 語り直される「痣」の物語 辻祥子著. ホーソーン・ロマンスの継承 内田裕著. アダプテーションとしてのA 城戸光世著. アメリカン・ルネサンス的主人公の不滅 伊藤詔子著. パールと子ども像の変遷 生田和也著. ロマンスの磁場、奇跡、子ども 高橋利明著. ローズ・ホーソーン・ラスロップ 稲冨百合子著. 死者は語る 池末陽子著. いつわりのアルカディア 野崎直之著. ホーソーンの鉄道表象 中村善雄著. ゴムの良心とリアリズム 進藤鈴子著. ホーソーンの戦争批判 大野美砂著. 頭を突き出した蛇のような疑念 古屋耕平著