現代の問題とも深く関わる集団妄想やカルトは、過去の欧米諸国において、どのようなものが生まれ、猛威を振るったのか。その生成のメカニズムを豊富な事例を通史的に展望しながら、宗教・社会史的な視点から考察する。

内容:欧米の集団妄想とカルト症候群 浜本隆志著. もう一つの十字軍運動と集団妄想 浜本隆志著. フランス、ドイツ、スペインの異端狩り 浜本隆志著. ペストの蔓延と鞭打ち苦行者の群れ 浜本隆志著. トレントの儀礼殺人とユダヤ人差別 森貴史著. 人狼伝説から人狼裁判へ 溝井裕一著. ミュンスターの再洗礼派と千年王国の興亡 浜本隆志著. 魔女狩りと集団妄想 浜本隆志著. アメリカに飛び火したセイラムの魔女狩り 浜本隆三著. フランスの王政復古と幻視 柏木治著. ルルドの奇蹟と聖母巡礼ブームの生成 柏木治著. カンパーの顔面角理論からナチスの人種論へ 森貴史著. アメリカの秘密結社クー・クラックス・クラン 浜本隆三著. ヒトラー・ユーゲントの洗脳 細川裕史著. ヒトラー演説と大衆 高田博行著. 集団妄想とカルト症候群の生成メカニズム 浜本隆志著