古代から近代まで、日本における思想の豊かな蓄積とその転変を、今日的な視点から精緻に問い直す。第1巻は、日本思想の研究が学問として形成されて行く過程と、その成果に異議を唱える多様な「日本」観について検討する。

内容:日本思想とはなにか 黒住真執筆. 日本の「哲学」の可能性 竹内整一執筆. 学問としての日本思想史 前田勉執筆. 歴史の思想 今井修執筆. 日本思想史学の「作法」とその臨界 桂島宣弘執筆. 日本主義の系譜 昆野伸幸執筆. 日本的なるものへの問い 藤田正勝執筆. テキスト化されない「日本」/テキスト化されない「社会」 大塚英志執筆. 東洋学における日本思想 キリ・パラモア執筆. 内村鑑三『代表的日本人』 長野美香執筆. 村岡典嗣『日本思想史研究』 本村昌文執筆. 丸山眞男『日本政治思想史研究』 遠山敦執筆