思想はどのように記録され、何を媒介にして人びとに伝えられてきたのか?古代から近代まで、メディアの発達という観点のもとに、思想を生み出し育んだ「場」、思想を流通させてきた「器」、その両者の実態と変遷をさぐる。

内容:記録される思想/流通する思想 佐藤弘夫執筆. 訓読と翻訳 中村春作執筆. 思想の流通 高橋章則執筆. 〈いにしへ〉の発見 田尻祐一郎執筆. 知識集積の場 荒木浩執筆. 寺子屋から国民教育へ 辻本雅史執筆. ジャーナリズムの変容と文学的「知」の配置 紅野謙介執筆. 大衆化する思想メディア 大澤聡執筆. 声なき声はどう届くか 長妻三佐雄執筆. 古典を読むまえがき 佐藤弘夫執筆. 源氏物語 佐藤勢紀子執筆. 太平記 内田啓一執筆. 國體の本義 植村和秀執筆