話術を越え、昔話の思想を語り継ぐための1冊。シンポジウム「民話伝承活動の今日と明日を探る」、エッセイ「語り継がれて生きる民話」(山本亜季)、論考「日本民話の会と昔話」(米屋陽一)などを収める。

内容:ブルガリアの民話との出会い 八百板洋子著. 今、昔話を語り継ぐということ 石井正己述. 社会通念としての「昔話」を 野村敬子述. これからの「語り」に思う 小野和子述. 民話伝承活動の今日と明日を探る 石井正己コーディネーター 野村敬子〔ほか〕述 小野和子〔ほか〕述 井上幸弘〔ほか〕述. 稲株むがす 渡部豊子述. 見るなの座敷 小山貞子述. 手無し娘 大竹智也子述. 車屋辰蔵 柿本富寿子述. 与蔵沼 井上ユキ述. 笛吹き沼 前盛智恵述. へやみ太郎 鈴木敏子述. 禅問答 新国玲子述. 長げ名前 伊藤佐吉述. 親指も一升のうづ〈うち〉 伊藤妙子述. 釜石おらほ弁 悲しみを乗り越えて 北村弘子著. 語り継がれて生きる民話 山本亜季著. 昔話のデータベース化 丸谷仁美著. 昔語りを子どもに 間中一代著. 地域のなかで千葉の民話を語り継ごう 根岸英之著. 岡山での小さな挑戦 立石憲利著. 昔話「瓜姫」を語り継ぐ 田中瑩一著. 日本民話の会と昔話 米屋陽一著. 語り手たちの会と昔話 三田村慶春著. わが身一つをなかだちとして 小田嶋利江著 ほか4編