近代主義か反近代主義かという二者択一の思考停止をこえる創造的近代。右翼・左翼、保守・進歩の図式ではつかめない日本近代化問題の核心に迫る。上巻は、西田幾多郎や三木清、岸田劉生ら8人の思想家の著作を収める。

内容:新しいロジックを求めて 西田幾多郎述 三木清述. ヒューマニズムの行き詰まりから新しい人間へ 西田幾多郎述 三木清述. 歴史的生命の世界 西田幾多郎述 三木清述. 東亜協同体と近代的世界主義 三木清著. 東洋文化と西洋文化 三木清著. 近代の誘惑を卒業した誇りと孤独 岸田劉生著. 今日の悪趣味的時代に処する道 岸田劉生著. 東洋の「卑近美」 岸田劉生著. 美と生命 高村光太郎著. 日本美の源泉 高村光太郎著. 能の物狂い 野上豊一郎著. 能の写実主義と様式化 野上豊一郎著. 「は」と係助詞 山田孝雄著. 西洋化日本における文法学の困難 山田孝雄著. 日本の文字の歴史学 山田孝雄著. 日本の敬語と文法 山田孝雄著. 偶然と運命 九鬼周造述. 驚きの情と偶然性 九鬼周造著. 常識・科学・哲学 田辺元著