近代主義か反近代主義かという二者択一の思考停止をこえる創造的近代。右翼・左翼、保守・進歩の図式ではつかめない日本近代化問題の核心に迫る。下巻は、三枝博音や狩野亨吉、権藤成卿ら11人の思想家の著作を収める。

内容:日本的技術の籠居性 三枝博音著. 日本の文化の摑みどころ 三枝博音著. 日本の科学を育てた人としての梅園 三枝博音著. 安藤昌益 狩野亨吉著. 官治か自治か 権藤成卿著. 敗戦日本再建の思想 大川周明著. 日本改造法案大綱 北一輝著. 日本歴史の取り扱いかたについて 津田左右吉著. 歴史の学における「人」の回復 津田左右吉著. 日本思想形成の過程 津田左右吉著. 新事物崇拝という近代的迷信 生田長江著. 近代人 内村鑑三著. 仏教美学の悲願、美醜対立の彼岸 柳宗悦著. 不二美と美仏性 柳宗悦著. 医術と宗教 富士川游著. 学問の独立と政治 北里柴三郎著