近代哲学の理性優位の思想史に対し、言葉と表象のもつ意義を、フンボルトやニーチェ、ブルーメンベルクなど、現代思想に連なる文脈で論考。近代思想の新しい見方と現代思想の位置づけを明らかにする。

内容:起源と歴史. 可能性としての人文主義. 生の修辞学と思想史. 絶対媒介の力学性と象徴性. 思想史のキアロスクーロ. 近代理性のオデュッセイア. 哲学的文化史から形象論へ. 近代知と方法. 知の劇場. 自然と言語の百科全書. 知の秘教的結合術、あるいはアレクサンドレイアの美徳