グローバリズムの中、越境し変容するアジア各国と日本の映画。「今、アジア映画を見ること」の意味を問いながら、歴史・政治・社会状況を読み解きつつ、映画と映像の可能性を探る。14の論考と7つの対談・座談を収録。

内容:いま、アジア映画を観るということ 夏目深雪著. 最新アジア映画日記二〇一二~一三 石坂健治著. アジア映画に接近する、いろいろな方法 四方田犬彦著. アジア映画としての日本映画 夏目深雪著. アジアの国際共同製作 市山尚三著. 東南アジアへ進路を取れ 相澤虎之助述 富田克也述 石坂健治述. イラン映画と日本のあいだ ショーレ・ゴルパリアン述 夏目深雪聞き手. 「敗者」の歴史を越えて 萩野亮著. 香港犯罪映画の魅力 宇田川幸洋述 野崎歓述. キドラット・タヒミックとフィリピン・インディーズ 石坂健治述 金子遊述. アピチャッポンの森から映画の未来へ 諏訪敦彦述 金子遊述 夏目深雪司会. ボリウッド映画の魅力 松岡環述 野崎歓述. 神話批判論 金子遊著. なぜ今、トルコ映画が面白いのか 野中恵子著. 3・11以後の映画の視座 石坂健治述 市山尚三述 金子遊述 夏目深雪司会. はじめに 野崎歓著. 東風をいかに受け止めるか 野崎歓著. 「アジアを超えたいアジア」の行方 福間健二著. 私のアジア映画、四〇年 中沢けい著. エドワード・ヤン/チェーホフ 森山直人著. ポップ、ネットワーク、亡霊 渡邉大輔著