「文化財で稼ぐ」という、政府の観光政策が進められている。文化財で稼ぐとはどういうことか。文化財を守り、その価値を未来へ伝えていくためにどうすればよいか。政府の施策を紐解き、学芸員の厳しい環境や課題に向き合い、博物館再生への道を模索する。

内容:山本幸三地方創生担当大臣発言と背景 辻秀人著. 日本の博物館は成功してきたか 辻秀人著. 社会における学芸員の認識 青木豊著. 日本学術会議提言「21世紀博物館・美術館のあるべき姿-博物館法の改正に向けて」について 菅根幸裕著. 博物館法はどこに向かうのか 辻秀人著. 学芸員養成制度の不備 青木豊著. 指定管理者制度により壊された博物館 大貫英明著. 苦悩する博物館 辻秀人著. 困窮する学芸員 安高啓明著. 博物館あって博物館学無し 中島金太郎著. 公立博物館の設置及び運営に関する基準〈48基準〉の改正 落合広倫著. 2003年、地方自治法244条の改正に伴う指定管理者制度 大貫英明著. 地方分権推進委員会による第3次勧告案 青木豊著. 平成の大合併と博物館の統廃合 鈴木章生著. 所管選択制がもたらす博物館の崩壊 大貫英明著. 歴史資料の保存と活用 辻秀人著. 民具の収集理念と保存 大貫英明著. リーディング・ミュージアム構想への批判 菅根幸裕著. 求められる新博物館法の要件 栗原祐司著. 歴史系博物館の存在意義 二葉俊弥著. 養成学芸員の資質の向上 青木豊著. 観光立国プロジェクトと博物館 菅根幸裕著. 外部資金の導入 安高啓明著. 地方創生と博物館の形態 落合知子著