いま宗教は世界にどう向き合っているのか。宗教的ナショナリズム、イスラームのヴェールと政教分離原則との関係、宗教の社会貢献などの事例を掘り下げ、宗教においてせめぎあう公と私の諸相を描く。

内容:公共圏と宗教のせめぎあい 池澤優著. ナショナリズムも宗教の代替物なのか? 池澤優著. 三つの国の「セキュラリズム」 冨澤かな著. 上座仏教とナショナリズム 矢野秀武著. ボスニアにおける宗教共存の伝統 立田由紀恵著. 「解放」後韓国の宗教とナショナリズム 川瀬貴也著. フランスの共和主義も宗教のようなものなのか? 池澤優著. 欧州人権裁判所におけるヴェールと十字架 伊達聖伸著. イタリアの新たな「世俗性」 江川純一著. イスラーム・ジェンダー論の行方 塩尻和子著. 疑似コロニアルな宗教概念に抗するスカーフ 澤江史子著. 「宗教の自由」をめぐるアメリカの分断状況 ジョリオン・トーマス著 上村岳生訳・要約 藤原聖子監訳・補足説明. 宗教は「役に立つ」のか? 池澤優著. 見えない宗教の力 池澤優著. 宗教の社会貢献 稲場圭信著. 公共圏における宗教の社会参加 金子昭著. 市民社会と生命現象 寺戸淳子著