口承文芸の現在はどこにあるのか。最前線を捉え、その動向を明らかにする。「口碑」「民譚」としての意義を正しく理解し、生活や社会における機能や役割を認識する世界的規模と視野のもと、現在の最先端に立ち、まなざしの先にあるものを見据える。

内容:童話、昔話、民話研究の足跡 花部英雄著. 現代の語り 杉浦邦子著. 昔話と教育 立石展大著. 子どもの語りからみた想像力の発達 内田伸子著. 「伝説」という問い 小池淳一著. 災害伝承と死者供養 川島秀一著. 読書・旅・趣味 齊藤純著. 美談のパラダイム 伊藤龍平著. 「話」という言語実践へのまなざし 重信幸彦著. 都市伝説とメディアの変遷 飯倉義之著. 子どもの「主体的・対話的で深い学び」につなげる研究私史 高木史人著. 謡われる歌の生成と様式性 酒井正子著. 歌謡と歌い手 真下厚著. 昔話の国際比較 間宮史子著. アイヌ口頭文芸研究の課題 奥田統己著. ロシア叙事詩研究の特徴と変遷 熊野谷葉子著. イギリスの口承文芸 美濃部京子著. 口承の語りと構造 鵜野祐介著. 口承の実践 山東正昭著. 話型 川森博司著. 口承と叙述 藤久真菜著. 口承文芸のジャンル 石井正己著. 出版文化メディアと口承文芸 米屋陽一著. 生活語〈方言〉と標準語 狩俣恵一著. 伝説と歴史 内藤浩誉著 ほか8編