東京屈指を誇る外苑の歴史的景観、そして市民の憩いの場は守られるのか。建築界・市民社会に大きな問題を投げかけた槇文彦のエッセイ、それを論じたシンポジウムの全貌、論考を掲載する。

内容:プロローグ 元倉眞琴著. 新国立競技場案を神宮外苑の歴史的文脈の中で考える 槇文彦著. 問題の根本はプログラムにある 槇文彦著. 明治神宮と外苑はいかにつくられたか 陣内秀信著. 環境倫理学から街づくりへ 宮台真司著. 歴史との対話から都市を計画する 大野秀敏著. いい街づくりには何が必要か . 今後の展開とメディアの役目 . "市民の目"が景観をつくる 吉良森子著. 新国立競技場は、神宮外苑とオリンピックの歴史を踏まえるべき 越澤明著. 今、私たちの見識と想像力が試されている 松隈洋著. 東京のランドスケープ・ダイバーシティをめざせ 進士五十八著. 市民の立場から国立競技場を考える 森まゆみ著. ロンドンオリンピック施設計画・設計の事例に触れて 長島孝一著. これからの100年のために 大野秀敏著