「マンガ」は何を可能にしたのか?「マンガ的体験」を「近代」の枠組みのなかに置き、マンガを「見る」「聞く」「語る」という知覚体験から捉えなおし、コマ・フレーム・フキダシについて斬新な切り口から論じる。

内容:「見る」ことから「語る」ことへ 中田健太郎著. 「表現論」から二十年 夏目房之介著. マンガ、あるいは「見る」ことへの懐疑 三輪健太朗著. 「マンガと見なす」ことについて 岩下朋世著. フキダシのないセリフ 鈴木雅雄著. 吹きだしの順序と帰属について 細馬宏通著. 漫画を「見る」という現象 泉信行著. まんがの形式化と物語 佐々木果著. 初期ストーリー漫画におけるキャプションとフキダシ 森田直子著. 漫画を「聴く」という体験 宮本大人著. 多段階フレーム試論 伊藤剛著. 切りとるフレームとあふれたフレーム 中田健太郎著. 反復の悪夢 石岡良治著. 観察者の行方 鈴木雅雄著