各地域に残された資料や歴史的な事柄を地域や日本の将来を考える手がかりにするべく、それぞれの資料に向き合ってきた研究者たちが、歴史の読み解き方をふんだんに伝える。地域を考えるうえで重要な資・史料に焦点をあて、学術的なその面白さを広める。

内容:面白い研究をするには 山﨑久登著. 江戸周辺地域の長屋門 野本禎司著. 「河川台帳」に遺されていた幻の中世城郭を追う 新井浩文著. 蔵からのぞくまつりの文化 山澤学著. 行徳塩浜と「災害」 菅野洋介著. 「御札」から読み解く秋田藩の山林 芳賀和樹著. 下総と武蔵の埴輪 鬼塚知典著. 浅草寺の西仏板碑 伊藤宏之著. 借用証文の読み方 荒木仁朗著. 千葉県庁に伝来した文書の謎 平野明夫著. 能登の仏事の一齣 生駒哲郎著. 長崎阿蘭陀通詞本木家のアイデンティティ 鍋本由徳著. 偶然ではない必然 原淳一郎著. ワッパ騒動の裁判と法 長沼秀明著. 「山国隊」隊名をめぐるあれこれ 吉岡拓著. 写真絵葉書にみる風景へのまなざし 萩谷良太著. 筆子塚から読み解く庶民教育 工藤航平著. お江戸のキャラクター 富澤達三著. 『足利持氏血書願文』を一緒に読もう 風間洋著