多様な表現ジャンルの価値がフラットになるいま、小説にはどのような可能性があるのか。小説が現代の多様な文化のなかで受容者を獲得し拡張する可能性、サバイブする戦略を、多角的な視点から解き明かす。

内容:現代文芸とキャラクター 大橋崇行著. キャラクター化される歴史的人物 茂木謙之介著. 霊感少女の憂鬱 一柳廣孝著. 「太宰治」の再創造と「文学少女」像が提示するもの 大島丈志著. 遍在するメディアと広がる物語世界 山中智省著. 三つのメディアの跳び越え方 山田愛美著. 学校図書館とライトノベルの交点 江藤広一郎著. ライトノベルは「性的消費」か 樋口康一郎著. 「聖地巡礼」発生の仕組みと行動 金木利憲著. 少女小説の困難とBLの底力 久米依子著. 繭墨あざかはなぜゴシックロリータを着るのか 橋迫瑞穂著. ライトノベル研究のこれまでとこれから 一柳廣孝〔ほか〕述 久米依子〔ほか〕述 大橋崇行〔ほか〕述