ジェイムズ・ホッグからアンジェラ・カーターまで、気鋭の英文学者らが論じた幻想文学の本格的な研究・批評の集成。巻末には編者2名による行き届いたブックガイドと新たな展望を示す対談を収める。

内容:分身 金津和美著. 美しき吸血鬼 下楠昌哉著. 幻想のアマゾン族 大沼由布著. 神の祝福か、悪魔の呪いか 小宮真樹子著. 舞台に現れた死者たち 岩田美喜著. アン・ラドクリフ『イタリアの惨劇』における幻想性と怪異感 小川公代著. 血と病と男たちの欲望 金谷益道著. 植民地の逆襲と、あえてその名を告げぬ民族主義 田多良俊樹著. 超自然のもたらす「リアリティ」 有元志保著. クローン人間創世記 臼井雅美著. 幽霊たちのいるところ 桃尾美佳著. 恐怖と欲望の操り人形 高橋路子著