情動の生起が身体すなわち自律神経系の活動に端を発するという仮説を述べたジェームズや、その説を一部否定しつつも生理学的な根拠に基づき新たな考えを提案したキャノンらを取り上げ、感情と身体活動の関係の理解がどのように深化してきたかを跡付ける。

内容:イントロダクション 梅田聡著. 情動 ウィリアム・ジェームズ著 南條郁子訳. 痛み、空腹、恐れ、怒りに伴う身体変化 ウォルター・B・キャノン著 藤原多伽夫訳. ソマティック・マーカーと行動指針 アントニオ・R・ダマシオ著 ダニエル・トラネル著 ハンナ・C・ダマシオ著 北川玲訳