みずみずしい極上の漢詩翻訳とエッセイ。いわゆる漢詩らしい主題はもとより、住まいや趣味、恋愛といった雑多なモチーフや、一字詩、回文詩、ルビの妙技といった言語的遊戯にまつわるトピック、さらには短歌、連句、俳句とのセッションなどを取り上げる。

内容:カモメの日の読書. うりふたつのたましい. 酒と菊の日々. 旅路の果てに. 過ぎ去りし日のぶどう酒. 風の手のままに. 仮住まいの花. 風光をわがものにして. 猫と暮らす. 夢を生きる者たち. 生まれたてのピクニック. 雪月花のとき、最も君をおもう. 芹と筍のお弁当. ぴたりとはまる. バナナ的スローライフ. シンシア. 煙草に寄せる恋. 空港で、休日の匂いを. 古代から伝わる恋文. ひるねの作法. 水のささやきを聞いた夜. 言葉にならないさよなら. るびふるあそび. 文字の近傍. トランクルームの客 ほか17編