内田百閒も、夏目漱石も、吉行淳之介も、星新一も、武田花も、何の前ぶれもなくあちら側に行ってしまった猫に、涙し、おびえ、悼み、そして書いた。猫好きに放つ猫好きによるアンソロジー。この世とあの世を行き来する猫の物語やエッセイを36編収録。

内容:猫 加藤楸邨著. 鶏と猫 斎藤茂吉著. 猫の墓 夏目漱石著. 猫 有島生馬著. 猫の死と 山川方夫著. 猫 徳冨蘆花著. 猫の死骸 高浜虚子著. 猫の死骸 真山青果著. 猫踏んじゃった 吉行淳之介著. 猫、「テューレの王」、映画 三島由紀夫著. 子ねこのかくれんぼ 坪田譲治著. ノラやノラや 内田百閒著. 小猫 近松秋江著. 愛猫知美の死 佐藤春夫著. 猫の歌 長谷川四郎著. 飛び猫 筒井康隆著. 池猫 筒井康隆著. 群猫 筒井康隆著. 猫の島 柳田國男著. 猫町 萩原朔太郎著. 猫を画いた子供 小泉八雲著. 猫騒動異聞 菊池寛著. 化猫について 大佛次郎著. 猫 坪田譲治著. 猫 吉田知子著 ほか11編