§総動員体制へと至る昭和前期の国家主義者をはじめ、教育者、宗教者、神道人の思想・動向を個別に検証。組織や人脈の多様な繋がりをも確認し、神道と社会の関係性を思想・制度の両面から実証的・多角的に論究する。

内容:昭和戦前期の「神道と社会」に関する素描 阪本是丸著. 照本亶と『皇国』 藤本頼生著. 河野省三の時代認識と神道学構想 髙野裕基著. 今泉定助の思想と皇道発揚運動 武田幸也著. 葦津珍彦小論 藤田大誠著. 天野辰夫の天皇観・神道観について 東郷茂彦著. 星野輝興・弘一の神道学説をめぐって 神杉靖嗣著. 難波田春夫の国体論 菅浩二著. 藤澤親雄の国体論 上西亘著. 大串兎代夫の帝国憲法第三十一条解釈と御稜威論 宮本誉士著. 武田祐吉の学問態度と〈万葉精神〉 渡邉卓著. 萩原龍夫と国民精神文化研究所・教学錬成所 大東敬明著. 真宗僧侶伊藤義賢の神道論 戸浪裕之著. 神道神学者・小野祖教の誕生 赤澤史朗著. 神社行政における「国家ノ宗祀」 河村忠伸著. 埼玉県神職会と氏子崇敬者総代会について 半田竜介著. 戦中期における皇典講究所祭祀審議会の活動 齊藤智朗著. 戦時期村役場文書にみる無格社整理 畔上直樹著. 二・二六事件と「八紘一宇」 黒岩昭彦著. 海外における日本神話研究 平藤喜久子著. 戦時期の国語世界化と国学 川島啓介著. 軍学校における校内神社の創建とその役割 坂井久能著. 陸軍における戦場慰霊と「英霊」観 中山郁著. 「国家神道」と特別高等警察 小島伸之著