平安王朝について、平成年間にすぐれた研究成果を発表しながらも現在入手困難となっている論文20編を厳選収録。「王権」「政務と儀式」「生活」「家族」「精神世界」「地方」の6つに分類し、配列する。

内容:冷泉朝・円融朝初期政治史の一考察 沢田和久著. 平安時代における天皇・太上天皇の喪葬儀礼 谷川愛著. 親王の年官について 尾上陽介著. 「重任」と「遷任」 曽我良成著. 加階と年労 高田淳著. 王朝国家期における近衛府府務運営の一考察 鳥谷智文著. 儀礼構成と準備運営からみた「宇治入り」 尻池由佳著. 防鴨河使試論 鈴木琢郎著. 相撲儀礼の転換 山本佳奈著. 平安京における消火活動と住人紐帯の諸相 生島修平著. 「平安京」の水害について 久世康博著. 貴族官人の「夜」の活動 安田政彦著. 平安時代における「寄住」概念の再検討 山本一也著. 摂関の妻と位階 野口孝子著. 摂関期における乳母の系譜と歴史的役割 野々村ゆかり著. 懐妊の身体と王権 服藤早苗著. 大祓の構造と変遷 並木和子著. 紫野地域で行われた御霊会 佐藤里奈著. 疫病と古代国家 有富純也著. 平安時代の大隅・薩摩 加藤友康著