誰しも、子供の頃などに読んで、トラウマのようになってしまっている物語があるもの。直野祥子「はじめての家族旅行」、原民喜「気絶人形」、李清俊「テレビの受信料とパンツ」、筒井康隆「走る取的」などを収録。

内容:はじめての家族旅行 直野祥子作. 気絶人形 原民喜著. テレビの受信料とパンツ 李清俊著 斎藤真理子訳. なりかわり フィリップ・K・ディック著 品川亮訳. 走る取的 筒井康隆著. 運搬 大江健三郎著. 田舎の善人 フラナリー・オコナー著 品川亮訳. 絢爛の椅子 深沢七郎著. 不思議な客〈『カラマーゾフの兄妹』より〉 ドストエフスキー著 秋草俊一郎訳. 野犬 白土三平作. 首懸の松〈『吾輩は猫である』より〉 夏目漱石著. たき火とアリ ソルジェニーツィン著 秋草俊一郎訳. 誰も正体をつきとめられなかった幻のトラウマドラマ