多岐にわたる分野で決定的な足跡を残した、20世紀の思想家ジョルジュ・バタイユ。その思想の中核にある贈与と共同体の主題に焦点を当て、家族などの問題を論じ、さらに、アナキズムの倫理と衝突させることで、来るべきバタイユ像を描き出した1冊。

内容:バタイユの考古学 中沢新一述 岩野卓司述. グノーシスの考古学 岩野卓司著. バタイユにおけるメディアと贈与 酒井健著. 雑誌という共同性の場 江澤健一郎著. そうさ、いまこそアドベンチャー! 栗原康著. 自由に書くということ 澤田直著. 生を与える 澤田直著. 白いインクで書くとすれば 横田祐美子著. 笑いの感染 鵜飼哲著. 思索の全般経済へ向けて 酒井健著. 青空論 陣野俊史著. 窓の外の青い空、転落と飛翔 福島勲著. 舞台、経験、〈文学〉 郷原佳以著. 供犠、悲喜劇的経験としての 井岡詩子著. 全般経済学と純粋アナーキー原理 山田広昭著. モラルとしてのアナキズム 石川学著. 逸脱していく贈与 岩野卓司著. 贈与の危険は引き金であり安全装置である 大森晋輔著. バタイユ頌