さまざまな論理がぶつかり合う現実のディレンマに直面した際、人間として、どのように応答し、行為すべきか。『知の技法』『知の論理』の根底にあった知のモラルへの問いかけを前面に出し、大学の内外を問わず多くの人々と考えていく。

内容:知のモラルを問うために 小林康夫著. 「知」の賢慮に向けて 樋口陽一著. 国際法と公正 小寺彰著. マジック・ミラーの盲点 リヒター,シュテフィ著. 神話をこわす知 小熊英二著. 社会的公正への道 隅谷三喜男著. 「学校的なもの」を問う 森政稔著. 〈美〉について 蓮實重彥著. エチカとエートス カッチャーリ,マッシモ著 村松真理子訳. 種と個のあいだ 長谷川眞理子著. 「奇妙なサル」に見る互恵性 長谷川寿一著. 危機のモラル 船曳建夫著. コレクションとアブダクション 吉川弘之著. 真理からフィクションへ 松浦寿輝著. 大学と菩提心 竹内信夫著. 魂の自然な祈り 小林康夫著. 結び 船曳建夫著