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11月3日は、いいお産の日です。いいお産の日実行委員会が1994(平成6)
年から実施。「いいおさん」「いい(11)お産(03)」の語呂合わせです。
今日の一冊は『ヒトはなぜ難産なのか お産から見る人類進化』(奈良貴史
/著)です。人類は、難産の出現によって助け合う人間社会が形成されたと
考えている。お産に立ち向かうことで人間は進化したと言うのだ。つまり
お産はは生物としての生理現象と、人間としての相手を思いやるという根
源的思考活動の融合である。したがって、難産は女性だけの問題ではなく、
男性を含めたすべての人類が背負ってきた宿命でもある。それを理解する
のは人類を理解するのと同じである。(はじめにの一文より抜粋)
ヒトは、ほかの哺乳類と異なり「難産」である。では、その原因とは?
進化の過程や文化の面で、どのような解決策をとってきたのか?進化の歩
みを、ほかの哺乳類や霊長類、ネアンデルタール人類などと比べ、めずら
しい図版資料の数々を見ながら出産の文化史を見直し、人類の未来を考え
よう。