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2月12日は直木三十五の誕生日です。
1891年2月12日、大阪府出身の小説家。本名は植村宗一。
「直木三十五」は「植」を分解して「直木」、「三十五」は三十一歳の時に「直木三十一」とし、その後年をとるたび三十二、三十三と変え、最終「三十五」で止めたそうです。
「三十四」はなく、三十三を二年間使用しました。
彼の名を冠した直木三十五賞(直木賞)は、芥川賞とともに年二回受賞者が発表されています。
2024年下半期(6~11月)の受賞者が伊予原新さんに決定したことが1月15日に発表されました。
今日の一冊は、受賞作である「藍を継ぐ海」です。
五作の短編集。徳島の海辺の町で、ウミガメを孵化させひとりで育てようとする中学生の女の子。奈良の山奥で、絶滅したニホンオオカミと出会った女性。父のため、隕石が落ちた場所を偽ろうとする北海道の女性に、萩焼に絶妙な色味を出すといわれる土を探す男性、長崎の空き家で大量のガラス片を見つけた公務員。
科学が教えてくれる、人生と大切なものを描いた作品です。