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11月12日はいい皮膚の日だそうです。日本臨床皮膚科医学会が
1989(平成元)年に制定した記念日で、「い(1)い(1)ひ(1)ふ(2)」
の語呂合せです。
今日の一冊は、『第三の脳 : 皮膚から考える命、こころ、世界』(傳田 光洋/著)です。
今、皮膚科学が長足の進歩を遂げている。医療や美容からのアプローチだけではうかがいしれない、
皮膚メカニズムが次々に解明されつつあるという。
工学博士の著者はカリフォルニア大学研究員を経て、資生堂の主任研究員だそうです。
皮膚に関する著書が多数あります。たたみ一畳分の大きさ、重さ約三キロ――皮膚は人生最大の臓器。
歯は臓器という本も読んだことがありますが、皮膚も臓器なのですね。
色を識別し、電波を発信し、情報処理を行う表皮細胞。
感じるだけが皮膚の仕事ではない。皮膚は脳にも匹敵する、いまだ知られざる思考回路である。
脳のない生物はたくさん存在するが、皮膚をもたない多細胞生物はいない。
最も重要な器官である皮膚の、潜在的可能性を論じるサイエンス・エッセイです。