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春の七種(ななくさ)を刻んで入れた七種粥を作って、万病を除くおまじないと

して食べる。七種は、前日の夜、に乗せ、囃し歌を歌いながら包丁で叩き、

当日の朝に粥に入れます。お正月にたくさん食べたおせち料理で疲れた胃を

休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという効能がある。

「春の七種」とは芹(セリ)、なずな、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏の座、

(すずな)、蘿蔔の7種類です。

今日の一冊は、『春の七草』(有岡利幸/著)です。古来から用いられてきた

春の七草(七種)の文化史。七草粥は正月七日に限定されるとはいっても、そ

れは七草粥という名称だけであって、実はそれ以外の日々でも、この七種類の

植物は食べられ続けてきたのである。それこそ日本文化文化の懐の深さとも言

える。七草の生態と人々とのかかわりの歴史をたどりつつ、野に咲く小さな草

花に心を寄せて季節に感応した日本人の自然観を見なおし、植物と人間との未

来への共生のみちをさぐります。

植物と関わる日本人の優しい心根がうかがえ、心豊かになる1冊です。同書シリ

ーズには「秋の七草」もあります。

 

 

2024年 (令和6年)
4月26日(金)
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時間:9:00~20:00
休館:火曜日(毎週)、金曜日(最終週のみ)