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1月13日は咸臨丸が品川を出航した日です。
咸臨丸といえば、勝海舟が船長を務め、「日米修好通商条約」の批准書交換のためにアメリカへ行った船として有名です。
その船には通訳としてジョン万次郎こと中濱万次郎が同行していました。
万次郎は現在の高知県土佐清水市出身で、漁に出た際に遭難し保護され、その後アメリカへと渡った人物です。
通訳として同行したことからもわかるように、日本への帰国後は通訳や翻訳、英語の教授として、また造船や航海術の指導など、幅広い活躍をしました。
また「ABCの歌」を日本に初めて紹介した人物ともいわれています。
今日の1冊は「ファースト・ジャパニーズ ジョン万次郎」(中濱武彦/著)です。
日米交流の原点ともいえる万次郎の人生を、ひ孫にあたる筆者が、史料をもとに、多くの関係者に直接取材を重ね書き上げた万次郎の伝記です。
万次郎の心情や想いが伝わってくる1冊です。