『雲の上の縁人紹介』6人目は、図書館のサポーターであり、ゆすはらイベント
企画者として精力的に活動されている宮内 大輔(みやうち だいすけ)さんです。

宮=宮内大輔さん, 雲=雲の上の図書館
雲:今日はよろしくお願いします。まず、宮内さんは梼原のご出身なんですよね。
宮:はい、生まれも育ちも梼原です。
雲:子どもの頃の梼原って、どんな町でしたか?
宮:今よりもっと、各地区に小学校があって、運動会も地域ごとに盛り上がっていまし
たね。釣りに行ったり、外で遊んだり、あと、自分はラジオが好きでした。ラジオ
DJに憧れて「トークで人を楽しませる仕事っていいな」と思っていました。
雲:現在は、図書館と色々な形で関わって頂いていますが、昔から本は好きでしたか?
宮:いや、全然(笑)。正直、最初図書館計画を聞いた時は「どうして図書館が必要な
んだろう?」と思ったくらいです。
雲:そこから変わったきっかけは?
宮:PTA役員をやった時に読書活動推進委員になったんです。それがきっかけでした
ね。そこから新しい図書館の在り方を知り、少しずつ興味を持つようになりまし
た。
雲:実際に図書館を利用するようになって、印象は変わりましたか?
宮:変わりましたね。自分は子どもと遊ぶのは好きですけど、一方で❝一人になれる空
間❞ってすごく大事だなと思ったんです。それまでは、一人になるためにドライブ
をしたりしてました。でも図書館って、静かに自分の時間を持てる。マニアック
な本を探してみたり、偶然の本との出会いがあったり。そういう時間が楽しくな
りました。
雲:親の目線から見える図書館の価値もありますか?
宮:ありますね。自分たちが子どもの頃には、町に図書館はなかった。でも今の子ども
たちは、「図書館がある町」で育っている。それって結構大きいことだと思うんで
す。
雲:具体的にどういったところでそう思われますか?
宮:まず、遊びの拠点になる。しかも、スタッフさんがいてくれる。「誰かが見守って
くれている場所」って、親としては安心感があります。あと、外国の方と話す機
会があったり、世代を超えて人と関われる。単に本を読む場所じゃなくて、人と
出会う場所になってると思います。

雲:子どもや高齢者の皆さんには図書館を活用していただいている一方、もっと宮内さ
んのような子育て世代の皆さんにも活用してほしい、という話がスタッフ間で出て
います。
宮:そうですね。特に働く世代は、「図書館に行くのがちょっと恥ずかしい」「用事がな
いと入りづらい」みたいな感覚が、まだ少しある気がします。だから、「本を読む
場所」っていう固定概念を外していくのが大事かもしれないですね。例えば趣味
のコーナーとか、斬新なワークショップとか。自分たちの世代だったら、ミニ四
駆のナイトレースとか(笑)、レトロゲーム大会とか、釣りのイベントとか。そう
いう入口があってもいいと思います。
雲:図書館に❝遊び❞を持ち込む感覚ですね。
宮:そうです。どこまでできるのか分からないけど、「みんながやりたい」と思うアイ
デアは活かしていきたい。自分たちが子どもの頃にハマった遊びを、もう一回や
ってみるとか。変化って大事だと思うんです。
雲:最近だと、フリーマーケットにも関わられていますよね。
宮:はい。町内で誰もやっていないことをやってみたい、という気持ちがありました。
でも、そんなに大げさじゃなくていいです。開催する側も無理をしすぎず、人と
おしゃべりできる場ができればいい。実際、中止になった時、「またやってほしい」
って声をもらったんです。それがすごく嬉しくて。「ちゃんと気にしてくれる人が
いるんだな」って感じました。
雲:最後に、宮内さんにとって図書館とは、どんな場所でしょう。
宮:難しいですね(笑)。でも自分としては、このままでいてほしい気持ちがありま
す。もちろん変化は必要だけど、今みたいに子どもから高齢者まで自然に集ま
って、ゆるく見守り合える空間は実はすごく貴重だと思うんです。本を読むだけ
じゃなく、人が集まって、話して、誰かの存在を感じられる場所。逆に、図書館
で働いている人たちが「町の人にもっと来てほしい」と思ってるなら、図書館職
員の方の声をもっと聞いてみたいですね。自分たちの世代や、もっと若い世代の
「こういうことをやってみたい」を、少しずつ取り入れていけたら面白いと思い
ます。
雲:宮内さんが子どもの頃には存在しなかった梼原の図書館。今では、世代や居住地を
越えて人が集い、ゆるやかにつながる場所になっています。そんな町の変化を、宮
内さん自身が実感されている姿がとても印象的でした。
本日はありがとうございました。

宮内さんおすすめの本3冊を教えてもらいました📖


