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今日、5月5日は、わらべうた・子守唄の日です。
東京都多摩市に本部を置く全国わらべうたの会によって制定された日です。同会は各地での研修を通じて、保育や教育にかかわる人々、唄の研究者や音楽家などと連携し、子育て支援で役立つ「わらべうた・子守唄」を広めています。日付は、子どもの幸せを願う日である「こどもの日」が記念日としてふさわしいとの考えから5月5日としたそうです。日本の伝統や音楽文化に密接にかかわる「わらべうた・子守唄」という文化遺産を生活に根付かせる象徴的な日となるようにとの願いが込められているようです。
今日、紹介する一冊は、『鬼遊び 鬼よぶわらべ歌』(廣嶋 玲子//作、おとない ちあき//絵)です。
昔ながらの遊びを題材に、子どもたちが“知らぬ間に鬼を呼び寄せてしまう”恐怖を描いた連作短編集です。「鬼の花をつんではいけないよ。つんだら鬼が来て、子どもをつれていってしまうから……」という不気味な言い伝えを軸に、子どもたちが“鬼を呼んでしまう瞬間”を描いています。収録作は「花輪あみ」「鬼ごっこ」「おままごと」「潮干狩り」「草相撲」「だるまさんが転んだ」の6編。どの物語も、昔ながらの遊びやわらべ歌がきっかけとなり、子どもたちの油断や好奇心、ふとした言葉が鬼を呼び寄せてしまいます。鬼に囚われそうになる子、知恵を絞って逃げ延びる子、助からないまま物語が終わる子など、結末はさまざま。静かに迫る恐怖と、どこか懐かしい日本の風景が交錯し、読後に余韻を残す一冊になっています。


