Site Top

[BookShelf Image]:2941

今日、5月29日は呉服の日です。

 5月29日を「ご(5)ふ(2)く(9)」と読む語呂合わせに基づき制定された記念日で、和装文化の普及と業界振興を目的としています。制定者は全国呉服小売組合総連合会および京都の着物卸売企業・ウライ株式会社で、2017年に日本記念日協会へ登録されました。

 「呉服」という言葉は、古代中国・呉から伝来した絹織物に由来し、のちに日本では絹を中心とした高級布地を指す語として発展しました。江戸時代には絹を扱う呉服屋と綿・麻を扱う太物屋が並立し、現在では和服全般を扱う店を総じて呉服店と呼ぶようになっています。

 洋装の普及や高価格化の影響で市場は縮小傾向にあります。こうした背景から、呉服の日には和装の魅力を再発見するイベントやキャンペーンが全国で行われ、着物の着用体験や販売促進が図られています。

 

今日、紹介する一冊は、『毎日着られる着物リメイク』(志水 美香∥著)です。

 

 着物を「特別な日の衣装」ではなく、日常で楽しめる服へと生まれ変わらせるための実用的なリメイク指南書です。著者の志水美香さんは、着物の布地が持つ風合いや柄の魅力を最大限に活かしつつ、現代の生活に馴染むデザインへと再構築する方法を紹介しています。直線裁ちが基本の着物は、ほどくと大きな一枚布になり、ワンピース、チュニック、スカート、パンツ、バッグなど、多様なアイテムに仕立て直しやすくなっています。本書では、初心者でも取り組みやすいよう、ほどき方、洗い方、地直し、型紙の作り方、縫い方まで工程を丁寧に解説されていて、ミシンが苦手でも挑戦できる手縫いの工夫や、柄の配置で失敗しないコツも示されています。

 また、アンティーク着物や傷みのある着物を活かすアイデア、裏地や帯の再利用法など、布を無駄にしない視点も特徴です。完成例の写真が豊富で、着物ならではの色柄が日常服として新たに輝く様子が伝わる。伝統の布を現代の暮らしに取り入れ、気軽に楽しむためのヒントが詰まった一冊になっています。

2026年 (令和8年)
6月14日(日)
Weather
時間:9:00~20:00
休館:火曜日(毎週)、金曜日(最終週のみ)