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今日、8月1日は、“八朔(はっさく)”です。

 八朔は旧暦8月1日のことで、その日、稲の早穂が実り始める時期だとして、早穂を感謝の意を示して贈るという伝統行事が行われています。農村では初穂を神に供え、日頃お世話になっている人へ贈る「田の実の節句」として親しまれてきました。「田の実(たのみ)」が「頼み」に通じることから、後のお中元の源流の一つともされています。

 この風習は武家社会にも広がり、室町幕府では公式行事となり、江戸時代には徳川家康が8月1日に江戸城へ入城したことから、八朔は正月に次ぐ重要な祝日とされました。大名や武士が白帷子で登城し、将軍に祝意を述べる儀式が行われました。

 現在も各地で八朔祭が続き、山都町の造り物の山車や祇園の舞妓の挨拶回りなど、地域ごとに多彩な文化として受け継がれています。

 

今日、紹介する一冊は、『かんきつだんめん図鑑』(わたなべまこ@豊洲市場ドットコム//著)です。

 

 “八朔(はっさく)”といえば、柑橘類のはっさく。江戸時代末期に現在の広島県の因島で発見されて、今では、和歌山県が日本で最大の産地とし知られています。

 この本は、柑橘類を「断面」で観察するという独自のアプローチで、品種ごとの個性をわかりやすく紹介している図鑑です。みかん、レモン、ゆず、文旦、オレンジなど、国内外の多様な柑橘を掲載し、それぞれの果肉の色、房のつき方、種の量、皮の厚さなどを写真で比較できる点が特徴。断面から読み取れる情報をもとに、味わいの傾向や香り、食感、旬、産地の背景なども丁寧に解説されており、見た目の違いがそのまま味や用途の違いにつながることを理解できる構成になっています。著者・わたなべまこ氏が豊洲市場での取材を重ねて得た知識が随所に盛り込まれ、プロの視点と一般の読者の興味をつなぐ内容となっている。柑橘好きはもちろん、料理や食材研究に携わる人にも役立つ一冊だと思います。

2026年 (令和8年)
8月18日(火)
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時間:9:00~20:00
休館:火曜日(毎週)、金曜日(最終週のみ)