雲の妖精・くもっぴーが、二十四節気にのせておすすめの本を
ご紹介するヒョウ♪
毎日暑い日がつづいてぐったりだヒョウ。でもこの【処暑(しょしょ)】
がきたからには、涼しい風がすこしずつ吹きはじめるんだ。
少しずつ暑さが和らいでくるのはうれしいな。
果物も美味しくなってくるぞ。この時季のいちおしの果物は、
無花果(いちじく)。遠いむかしから、いちじくは不老長寿と言われたり、
他にもアダムとイブの禁断の果実も、いちじくだったらしいヒョウ!
よしよし、今回は不思議しかないのに、何故だか人間っぽい神話の世界を
紹介するヒョウヒョウヒョウ🎵
「世界物語大事典」
(ローラ・ミラー∥総合編集、巽 孝之∥日本語版監修、越前 敏弥∥訳)
古今東西の物語を集めた事典。第一章はその名も「古代の神話と伝説」
ギリシャ叙事詩「オデュッセイア」アラビア語で編まれた「千夜一夜物語」
そして「西遊記」まで。なんかタイトルは聞いたことあるなぁ。な物語が
イラストと一緒にまとめられていて楽しいぞ。その他の章もコンピュータ
時代とした、SFや近未来が題材の話も合って幅広く盛りだくさんだヒョウ。
「ユダヤの神話伝説」
(デイヴィッド・ゴールドスタイン∥著、秦 剛平∥訳)
ユダヤの人々が語り伝える物語。そこには旧約聖書を補ってあまりある
神話、伝説が。この本ではユダヤ民族、歴史を織り交ぜつつ聖書との関連
性など、豊富な題材で紐解いてくれるんだ。アダムとイブ、この話も登
場るヒョウ。もちろん、いちじくの話もでてくるからな。
(海野 弘∥解説・監修)
雪と氷のベールでおおわれた国々、北欧。そこでうまれた伝承と神話、
物語の数々。それを豊かなイマジネーションで目に見える絵画で表した、
多くの画家たち。ページをめくれば暑い毎日を忘れて美しくひんやりとし
た世界にうっとりだヒョウ。
「口訳古事記」
(町田 康∥著)
日本の神々話。日本列島の爆誕。そこでのあれやこれやの話が書かれたも
の。そう、それは「古事記(こじき)」何か今では見ないような難しい言葉
で書かれて、読む気がしない。そんなあなたにぴったりなのが、この本だ
ヒョウ。作家、町田康(まちだこう)が軽快な口調で古事記の世界を表現。
~「僕(やつがれ)のことは、ヤマやん、いうてくだはい。お宅のことは、
イズちゃん、言わしてもろてもいいですか」とかなんとか言った。~
こんな調子なので、長ーい神様の名前もばっちりOKだヒョウ。
「山海経(せんがいきょう/さんがいけい)」
(高馬 三良∥訳)
中国の神話世界を知るならこれ。紀元前5-3世紀頃に成立し、その後も追加
をされながらできていった古代中国の地理書。有象無象の神々というか妖怪
というか、不思議な生き物ががてんこ盛りだヒョウ。日本の百鬼夜行にも影
響を与てるんだって。日本で妖怪といえば、水木しげる大先生!の解説も面
白いヒョウ。