[BookShelf Image]:959
10月10日はフランス人の画家であるジョルジュ・ビゴーの誕生日
です。代表的な作品は日清・日露戦争を描いた風刺画で、教科書で見た
という人も多いのではないでしょうか。
フランス人のビゴーですが、1878年に開かれたパリ万国博覧会に出品
された浮世絵に興味を持ち、陸軍士官学校での写生の講師として来日して
以降の17,8年間を日本で過ごした親日家でもありました。
教科書に載ることの多いビゴーの絵は戦争や民権運動に対する風刺といった
絵が多いですが、ビゴーの描いたものには当時の日本の民衆生活をスケッチした
ものが多くあります。ビゴーのスケッチは、何気なく見える日常の一コマをビゴー
の視点からピックアップしたもので、風刺画とはまた違ったユニークさを持つ作品
となっています。
今日紹介する一冊は、そんなスケッチをまとめている『ビゴー日本素描集』
(清水勲/編)です。
教科書ではあまり見る事のない、ビゴーの描いた当時の日本の生活が見て取れる
本となっています。