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『OLYMPUS』という文字を見ると、高いデザイン性と機能を兼ね備えた『カメラ』をイメージされる方が多いのではないでしょうか。
現在のオリンパス株式会社は設立当初、顕微鏡事業と体温計事業を柱とする会社でした。今では、全売上げの約85%を医療事業が占めているそうです。
創業者 山下長(やましたたけし)氏は、この日に高千穂製作所を設立し、『ただ外国の模倣ではいけない。独自のものを生み出すように』と技術者を激励しました。
国産の顕微鏡をつくりたいという『夢』を持ち、会社創設半年後に顕微鏡を、30年後には世界で初めて胃カメラの実用化に成功しました。
1949年に改称された社名の『オリンパス』は、ギリシャ神話で神々が住むというオリンポス山(Mt.Olympus)に由来しています。
そこに込められた “社会に向けて新しい価値を創造する” という熱い精神は現在まで受け継がれています。
このような『新しい価値を創造する』ということは、地域の活性化にも共通して言えることだと考えられます。
そこで今日ご紹介する一冊は『地域が稼ぐ観光』(大羽昭仁著)です。
タイトルの通り、観光によって地域に適正なお金が落ちる仕組みづくりのプロジェクトが紹介されています。
行政と連動し、地域資源を活かした体験型の観光により、持続可能な未来をつくるためのヒントが詰まった一冊です。