チャールズ・モンロー・シュルツは1922年、
アメリカのドイツ系移民で理髪店を営む家庭に生まれました。
理髪店に置いてあった新聞に掲載されている漫画の影響で、幼い頃から絵の才能に恵ま
れた彼は、後に「スヌーピー」を生み出します。
スヌーピーは、チャールズが1950年から連載を始めたマンガに登場するオスのビーグ
ル犬です。漫画の登場人物、少年チャーリーブラウンの飼い犬で、趣味は変装、スポ
ーツ、小説の執筆など多岐にわたるそう。
スヌーピーは、愛らしい見た目と独特のシュールな性格から、世界中から愛され続け
る最も有名なキャラクターのひとつです。
ところで、スヌーピーが登場する漫画のタイトルは、「スヌーピー」ではなく、
「ピーナッツ」だったということをご存じでしょうか。さらに、なんと主人公はスヌ
ーピーではなく、その飼い主である少年チャーリーブラウン。
スヌーピーはとても有名な犬ですが、この事実は日本ではあまり知られていないよう
に思います。とはいえ、現在は「スヌーピー」=「ピーナッツ」の代名詞になってい
て、ほとんど同義的に使われているようです。
今日紹介するのは
『SNOOPY』(チャールズ M.シュルツ/著)
です。
1950年の新聞連載コミックとして、デイリー版の「ピーナッツ」がスタートし、さ
らに1952年からサンデー版が始まりました。サンデー版はデイリー版よりもコマ数
が多く、カラーがついてより生き生きとしています。
本書は1981年1月4日から2000年2月13日の最終回までの全995回分を、日本を代表
する詩人で翻訳家の、谷川俊太郎氏の訳で10巻に分けて刊行されたものです。
内容は勿論フルカラー。
とても愛らしいチャーリーブラウンとスヌーピー、そして彼らを取り囲む愉快なキ
ャラクターたちの世界を存分に楽しめるシリーズです。