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2月17日はイタリアの作曲家、プッチーニのオペラ「蝶々夫人」が、ミラノ
のスカラ座で、初めて上演された日です。
「 蝶々夫人」は日本が舞台のオペラです。舞台は明治初期の長崎。没落
した藩士の娘、蝶々さんとアメリカ海軍士ピンカートンとの悲恋物語。
イタリア、ミラノで初演の際には、イタリア人に馴染みのない日本が舞台
だったこともあり、評判も芳しくなかったとのこと。その後、改訂を重ね大
評判に。現在では、オペラ代表作の一つとなっています。
今日の一冊は「ドナルド・キーンのオペラへようこそ! われらが人生の歓び」
(ドナルド・キーン/著、中矢 一義/訳)
日本文学研究者であるドナルド・キーンによる自身とオペラについての一冊。
オペラとの出会いからはじまり、作品、演者について語られていきます。
氏の日本文学・文化に対する出会いのきっかけとなった光源氏を軸とした話
もあり。もちろん、「蝶々夫人」に関する話もあります。オペラのそこかしこ
にある、細やかな物語が分かりやすく書かれており、その文章にひき込まれます。
オペラ?な人も、オペラ好きな人も、物語好きな人にもたのしめる1冊です。