[BookShelf Image]:83
今日、8月13日は「怪談の日」です。怪談で有名な稲川淳二氏が自らの活動を
記念して制定されました。
今日の一冊は、『火のない所に煙は』(芦沢央/著です)。2019年本屋大賞に
ノミネートされた話題のミステリ小説。「神楽坂を舞台に怪談を書きません
か」と突然の依頼から物語が始まり、作家の「私」は、神楽坂で起こった凄
惨な体験を思い出します。謎の事件、救えなかった友人、そしてそこから逃
げ出した自分と再び向き合うため、依頼を受けることに。そして、執筆を進
めながら事件の謎に迫るが・・・。ホラーでもまるで本当にあったのではな
いかというリアル感がさらに怖さを引き立て、怖いと思いながらも先を知り
たい好奇心で読みだしたら引き返せない面白さがあります!
ホラーでもありながら、ミステリを味わえるので、この夏にゾっとするのに
はぴったりな一冊です。