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四(し)六(ろ)の語呂合わせで、白の日です。
今日ご紹介する1冊は、「色彩の博物事典」(城一夫著)です。著者は、日本における色彩研究の第一人者です。
本書は、世界の歴史や文化、そしてアートや建築など幅広いテーマを、色で読み解いています。
色彩を学ぶ人の入門書、また仕事で色彩に関わる人の参考書、さらには歴史・文化・美術史に興味のある方におすすめします。
読み進めていくうちに、色には多様な呼び方や作られた歴史があり、色彩や用途が異なっていることが分かります。
例えば白色だと、次のようなものがありました。
最古の人工の白色顔料であり、古代ギリシャやローマでは紀元前から使われた、鉛白(えんぱく)。
古墳壁画の下塗りなどに使われた白色粘土の白色顔料である、白土(はくど)。
貝殻から作られる日本画には欠かせない顔料である、胡粉(ごふん)。
読み進めていくうちに、また新たな本で調べものをしたくなるような魅力のある1冊です。