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昭和58年(1983年)の今日、島根県の出雲ロマン街道建設にともなう遺跡分布調査で、調査員が田んぼのあぜ道で一片の土器をひろった事がきっかけとなり、荒神谷(こうじんだに)遺跡が発見されました。
遺跡の南側に『三宝荒神』が祭られている事から荒神谷遺跡と命名され、翌昭和59年、谷あいの斜面を発掘調査したところ、弥生時代の銅剣358本が出土しました。
発見された銅剣は、長さ約50cm前後。重さ約500gで、そのどれもがほぼ同じ大きさ・重さだったことなどから、当時の鋳造技術の高さが伺える貴重な史料となっています。
昭和60年には、その時点からわずか7m離れて銅鐸(どうたく)と銅矛(どうほこ)が出土しました。
これらは全て国宝に指定され、他の出土品と合わせて島根県立古代出雲歴史博物館に常設展示されています。