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8月12日は昭和の未解決事件「グリコ・森永事件」に収束宣言が出された
日となります。終息宣言とはいっても、犯人が捕まったわけではなく、犯行
グループから一方的に送り付けられたものになっており、真相はいまだに
明かになっていない完全犯罪の一つです。
グリコ・森永事件は1984年、当時のグリコ社長である江崎勝久氏の誘拐され、
身代金を要求された事件から始まり、1985年の8月12日までに大阪・兵庫に拠点
を持つ食品メーカーへの脅迫・毒物混入が行われた企業脅迫事件です。
報道機関に挑戦状を送りながら犯罪を行っていたため、世間での注目度が非常
に高く、劇場型犯罪と名付けられた最初の事件でもあります。
多くの事件がありながら、いずれも犯人を見つけることが出来ず、1985年に
犯行グループから送られた終息宣言のようなメッセージ以降、動きが一切なく
なり、2000年に全ての事件が時効を迎えたことで完全犯罪となってしまいました。
今日紹介する一冊は『罪の声』(塩田武士/著)です。
グリコ・森永事件をモデルとして書かれた小説で、2020年には小栗旬の主演で
映画化もされた人気作です。