11月27日は動物写真家 岩合光昭さんの誕生日。おめでとうございます!
愛猫家としても知られる岩合さんは動物写真家として、世界的なネイチャー雑誌「ナショナルジオグラフィック」の表紙を2度にわたって飾った、日本でただ一人の動物写真家です。ライフワークともいえる猫の撮影は40年にもなるそうです。いまでは「ネコのおじさん」と呼ばれることもあるのだそう。
今日は岩合さんが撮る”ネコ”ではなく”イヌ”、さらに日本犬のみを集めた本「岩合光昭の日本犬図鑑」(岩合光昭//文・写真)をご紹介します。
岩合さんが動物写真家を志したのは19歳の時、父である岩合徳光さんの助手でガラパゴス諸島に行ったときだそうです。手つかずの大自然のなかたくましく生きる動物に衝撃を受け、もともと志していたファッション業界から、動物写真家を目指すようになったそうです。
日本には現在6犬種の日本犬が存在します。そしてその6犬種ともが天然記念物に指定されています。
日本犬の祖先は、縄文時代にアジア大陸からやってきて人々とともに日本各地に住み着いたと言われています。古くから狩猟犬あるいは番犬として人々の生活に寄り添ってきた大切なパートナー。三角の耳にくるんとカールしたしっぽ、まっすぐ伸びた鼻筋が日本犬の特徴の一部です。
時は経て海外との交易がさかんになり、明治時代には洋犬種との交雑はさらに多くなった影響で生粋の日本犬というのはかなり珍しい存在になったそうです。そこで、貴重な日本犬を保存するため愛犬家たちが立ち上がり、1928年昭和3年に日本犬保存会が設立されました。
現在、柴犬や秋田犬など日本犬は世界でも愛される犬種として広まっています。それは、戦後激減した日本犬を絶滅から救い今日まで大切に守ってきた愛犬家たちのおかげなのです。
この本では、岩合さんが日本各地で撮影した日本犬の愛らしく、そしてたくましい姿が見られます。柴犬、北海道犬、秋田犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬の6種と日本の原風景に癒されてください♪