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今日、8月21日は噴水の日です。
1877年のこの日、東京・上野公園で第1回内国勧業博覧会が開催され、会場中央の人工池に日本初の西洋式の噴水が作られたことからこの日が噴水の日と
なりました。この博覧会は、日本が参加した1873年のウィーン万国博覧会を参考に、
初代内務卿大久保利通が推進したものです。
西欧列強に追いつくために殖産興業のスローガンが掲げられていた当時、
噴水は欧米からの技術と在来技術の交流の場における一つの象徴でありました。
今日の一冊は、『博覧会と明治の日本』(國 雄行/著)です。
「19世紀は博覧会の時代である」という書き出しから始まる本書は、明治政府が開催した1877年の第1回から
1903年の第5回までの内国勧業博覧会を通じて明治政府の博覧会政策を分析した、初の「内国勧業博覧会史」です。