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1449年のこの日、足利義政が室町幕府第8代将軍に就任しました。
学校の日本史で習った足利義政は京都に慈照寺(銀閣寺)を作った将軍として
有名ですね。
応仁の乱の後の度重なる土一揆に京は荒れ果てていたのですが、
祖父の3代将軍義滿が北山に金閣を建立したことに憧れていた
義政は将軍職を息子の義尚に譲り、東山に山荘をつくりはじめました。
幕府財政の窮乏や度重なる徳政令を出すなど義政の政治は失政の連続といってもよいのですが、
文化を愛好し文化人や芸能人を重んじ、趣味風流の生活を送り、
禅宗に付随した文化が成熟し、大陸の文物が流入したため、
乱世にもかかわらず、この時代には独自の性格をもつ東山文化が
栄えることになったのです。
今日の一冊は
『庭園の中世史 足利義政と東山山荘』(飛田 範夫/著)
義政の隠棲願望とともに、東山で花開いた理想の山荘や
庭園を造った人々の時代がわかります。