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ハンセン病という疾患をご存じでしょうか?
らい菌という抗酸菌がおこす慢性の感染症です。 おもに皮膚、末梢神経を侵しますが、眼、鼻・のど・口などの粘膜、一部の内臓にも病変が生じます。
1873年に菌を発見した医師ハンセンにちなんで、ハンセン病という病名が用いられています。
かつて、感染力の強いらい菌からなるハンセン病患者に対して国は隔離政策を採り、患者たちの一切の自由を奪っていた期間がありました。
このような非人道的な措置を繰り返さないため、また2001(平成13)年6月22日にハンセン病補償法が公布・施行されたことにちなんで、患者だった人々の名誉回復を図ることを目的に厚生労働省が記念日を制定しました。
例年この日には厚生労働省主催による追悼・慰霊等の行事が執り行われています。
コロナウイルス発生の際にもこれらの教訓は活かされ、以前よりも格段に人道的な病原菌対策が採られるようになっています。
ぜひこの機会に、感染症についての知識を深めましょう。