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今日はメディアリテラシーの日です。

1994年のこの日に発生した松本サリン事件で、事件現場近くに住む無実の男性がマスコミにより犯人扱いされる報道被害があり、テレビ信州が制定しました。

松本サリン事件においては様々な問題があり、そのうちの一つとして、第一通報者である被害者が犯人のような扱いを受けており、冤罪未遂事件として扱われました。

被疑者不詳のまま家宅捜索を行い、その報道により第一通報者が容疑者として扱われていたこと。

その後「松本サリン事件に関する一考察」なる怪文書がマスメディアや警察に配布されその中でオウム真理教による犯行をほのめかすような内容が書かれていました。

その後、同様のサリンを使用した事件「地下鉄サリン事件」が発生し、オウム真理教への強制捜査が実行されました。以後教団幹部が次々と逮捕されていき、教団幹部の供述したため、松本サリン事件と地下鉄サリン事件はオウム真理教による犯行と断定されました。

この一連の事件によりメディア報道の在り方などが見直され、メディアリテラシーの日として関連する番組やシンポジウムを行うようになりました。

 

そんな今日の一冊はこちら「命あるかぎり」(河野義行/著)です。

本書は上記に書いた第一通報者であり、冤罪未遂事件の被害者の河野義行さんが書かれた本でオウム真理教による松本サリン事件や地下鉄サリン事件、それに付随してくる当時の捜査の状況や風潮などが鮮明に描かれており、当時のことを良く知らない方でも背景が浮かんでくる著書になっています。

実際に起こった事件の詳細な内容やネットが普及してきた現代だからこそ起こりえるリテラシーを考えさせられます。

 

2024年 (令和6年)
11月8日(金)
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時間:9:00~20:00
休館:火曜日(毎週)、金曜日(最終週のみ)