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今日は、1954年に映画『二十四の瞳』封切られた日です。
松竹大船撮影所で制作され、木下惠介監督・脚本、高峰秀子主演による日本映画です。原作は1952年に発表された壷井栄の同名小説です。日本が突き進んだ第二次世界大戦という大きな歴史のうねりに、否応なく飲み込まれていく女性教師と生徒たちの苦難と悲劇を通じて、戦争の悲壮さを描いた作品です。軍国主義の中、言論の自由もない時代と敗戦によりそこから解放された時代、2つの時代の生き、空気感の違いを肌で感じたスタッフ・キャスト陣によって製作されました。
今日の一冊は、『たった17人の甲子園 背番号18が支えた小豆島高校、奇跡の快進撃』(中 大輔//著)です。
映画の原作には一切地名は出てこないのですが、原作者の壷井栄の故郷であり、ロケも行われ、映画の公開後は「二十四の瞳=小豆島」とイメージが定着しました。そこで、小豆島に因んで、当時、部員数17人の高校が名門高校を次々と破り、甲子園出場を果たした快進撃が書かれたノンフィクション作品を紹介します。なぜ、小さな島の高校が強くなれたのか?島全体で彼らを後押しする島民の熱い想い。そういったものが書かれています。